「持たざる者」がシェアエコノミーを生んだ

21世紀のイノベーションの「光と影」

ミレニアルズはシェアリング・エコノミーのおかげでより安く生活できると考えているようです(写真 :tomwang / PIXTA)

持たなくてもいい、アクセスできれば

この連載の過去記事はこちら

前回記事では、リーマンショックなど不況を経験してきた米国の若者、ミレニアルズ世代が車や住宅といった、かつてアメリカンドリームの象徴であったようなモノを買わなくなった現状についてご紹介しました。

では彼らはそれらの代わりに何に熱狂しているのか?

そのひとつが、スマホなどのテクノロジーを駆使したサービスです。デジタルネイティブのミレニアルズは、それらを用いて、これまでにないライフスタイルと消費の形を作り出しています。

それを代表するのはここ数年、米国を中心に世界の消費キーワードになっている「シェアリング・エコノミー」です。車から宿泊施設まで、さまざまなものをユーザー同士が直接シェアするシステムで、シェアのためのツールはスマートフォンアプリです。テクノロジーにヘビーに依存したピア・トゥ・ピア(対等の者同士、つまりユーザー同士が直接おカネやモノをやりとりする) の新たなビジネス形態です。ピア・トゥ・ピアというものの、ほとんどの場合がテクノロジーを開発した会社が運営企業としてかかわっています。

18~24歳のミレニアルズの実に85%が、シェアリング・エコノミーのおかげでより安く生活できる、83%が便利になると、非常にポジティブにとらえています。

次ページでは、どんなシェアの形態があるのでしょうか?
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