「持たざる者」がシェアエコノミーを生んだ 21世紀のイノベーションの「光と影」

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安くて便利にアクセスできれば、持たなくてもいい、という価値観。その「アクセス」のマスターキーとなるのがスマホであり、ネットなどのテクノロジーです。

完璧なタイミングで登場した「シェア・エコノミー」

では、どんなシェアの形態があるのかをリストアップしてみましょう。

・Uber(ウーバー)

一般人が自分の車と空き時間を使い、配車アプリで申し込んだお客さんを乗せて目的地に連れていく、カーシェアとタクシーをミックスしたようなシステム。日本でもすでにご存じの方も増えていると思います。

お客にとっては日本のハイヤー(無線タクシー?)と同じ感覚ですが、違うのはスマホアプリが自分のいる場所から最短距離の車を配車してくれること。数分で迎えに来てくれて、支払いは走った距離を計算し、あらかじめ登録しているクレジットカードから自動引き落とし。

2011年にサンフランシスコで始まって以来、世界の300都市に広がっています。特にニューヨーク周辺では公共交通機関がないエリアを中心にすっかり定着。これまでマイカーがなければ不便だったエリアでの生活には欠かせない存在として若者を中心に利用されています。類似の競合サービスとしては、Lyft(リフト)があります。

・Zipcar(ジップカー)

一定の会費を支払って車を「シェアする」サービス。2000年にマサチューセッツで始まりましたが、現在は大手レンタカー会社のAVISの傘下にあるため、感覚的にはレンタカーとあまり変わりません。アプリで予約、最低30分から利用できるため、レンタカーよりスピーディで安上がり。さらに高い駐車代や保険などの維持費などの負担が重い自家用車より、はるかに安いのが人気の秘密。

・Airbnb(エアビーアンドビー)

自分の家の部屋をホテルとしてオンライン登録して貸すサービスで、これも日本でも広がっていますね。旅行者はネットで行きたい場所の部屋を探して借りるというシンプルなシステムです。ユーザーは今や世界190カ国150万件の登録があり、ホテル業を脅かすほどになっています。

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