ネット上でも「IT後進国すぎる」の声、小泉陣営関係者が明かす《牧島かれん事務所の自作自演メール》が漏れた衝撃の理由

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小泉進次郎
ニコニコ動画での自作自演騒動で党員・党友の支持率が低下している小泉進次郎農林水産相。ネット上では「IT後進国すぎる」と揶揄する声も上がる(写真:ブルームバーグ)

10月4日に投開票される自民党総裁選挙は後半戦に入った。

立候補した5人の候補のうち、小泉進次郎農林水産相は、9月6日夜に退陣を拒む石破茂首相に引導を渡し、“沈みゆく自民党を救ったホープ”と持ち上げられ、総裁選ではトップを走るはずだった。実際、9月22日正午から議員会館で開かれた出陣式には、秘書による代理を含めてどの陣営よりも多い92人が参加した。

小泉氏は昨年の総裁選で決選投票に進めなかったものの、1回目の投票で議員票では最多の75票を獲得した。このときは演説会で原稿にしばしば目を落とす様子が見られたために「カンペ読み」と揶揄されたが、今回は前回悪評だった「選択的夫婦別姓」や「解雇規制撤廃」を封印し、大きなダメージを避けることができた。順調に進めば「44歳の総裁」が誕生し、臨時国会で「戦後最年少の首相」が選出される可能性も大きくなっていた。

だが、好事魔多し。悲劇は突然に、そして必然的に発生する。

小泉氏の首を絞める「危険なネット戦略」

9月25日発売の『週刊文春』が「自民総裁選茶番劇の舞台裏 進次郎証拠メール入手 卑劣ステマを暴露する!」と題し、小泉選対で総務・広報班を務める牧島かれん元デジタル担当相の事務所から陣営関係者に「ニコニコ動画でポジティブなコメントを書いてほしい」とメールが送られていたことを報じた。

しかも例文として、「ビジネスエセ保守に負けるな」「やっぱり仲間がいないと政策は進まないよ」といった高市早苗前経済安全保障担当相に対すると思われるネガティブコメントも加えられていた。牧島氏は「事務所がやった」と自らが直接関与したわけではないと釈明し、文面で謝罪したものの、責任を免れることはできない。

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