ネット上でも「IT後進国すぎる」の声、小泉陣営関係者が明かす《牧島かれん事務所の自作自演メール》が漏れた衝撃の理由
9月22日の総裁選告示前はほかの候補より優位に立っていた小泉氏だが、選挙戦が始まると高市氏に逆転される場面が散見された。
日本テレビが自民党員・党友を対象に9月23・24日に行った電話調査では、34%が高市氏を支持すると回答し、告示前の19・20日に行った前回の調査結果を6ポイント上回った。一方で小泉氏の支持は28%で、前回に比べて4ポイント減少した。21・22日に行われたFNN(フジニュースネットワーク)の9月の世論調査でも、高市氏が次期総裁にふさわしいと思うのは28.3%で、小泉氏の25.7%を上回っている。
当然、小泉陣営は高市氏を「ライバル視」することになる。だから、牧島事務所からの指示メールには、高市氏をおとしめるようなコメントが含まれていたのだろう。しかしそれこそ、かえって小泉氏の首を絞めることになる「危険なネット戦略」にほかならなかった。
“牧島メール”はなぜ漏れたのか

ただ、悲劇の前兆はすでにあった。今回の総裁選で小泉陣営に入ったある事務所の秘書は、微妙な違和感について語ってくれた。「選対には人が集まっていた。でも、本気で小泉氏を総理総裁にしたいと思っているのかな。自分たちの首を絞めることにならなきゃいいけれど」。
永田町では以前から、小泉氏が首相になれば解散総選挙が近いと噂があった。小泉氏自身は21日、総裁選に勝って首相になった場合に早期衆院解散に打って出ることを否定したが、少数与党下の国会では首相に主導権があるわけではない。
前出の秘書は「秋の臨時国会では、野党が手ぐすねを引いて待ち構えている。あの答弁能力では予算委員会は乗り切れず、内閣不信任決議案が出され、可決されるだろう。そうなれば、自民党はもう与党にはなれない」と語った。
こうした“読み”が議員たちのやる気を減退させており、「寄らば大樹の陰」と小泉氏のもとに集まったものの“当て”が外れた一部の面々から“牧島メール”が漏れたとの見方もある。
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