
美術館や博物館が好きな人たちの間で話題となっているカードがある。丸井グループが発行するクレジットカード「ミュージアム エポスカード」だ。
国立美術館や国立文化財機構、国立科学博物館の3法人と丸井グループが協力して、2025年3月から始めた、このカード。券面にはクロード・モネやアルフォンス・ミュシャの絵画、古墳時代に作られた踊る埴輪(正式名は「埴輪 踊る人々」)など、それぞれのミュージアムで所蔵されている代表的な美術品や文化財が描かれている。
思わず手に取ってみたくなるような魅力的なデザインに加え、大きな特徴となっているのがこのカード独自の寄付機能だ。
利用者は新規入会の際に12枚のデザインの中から自分の好きな券面のカードを1枚だけ選ぶ。そうすると、入会の時点で1000円分、その後もカードの利用額に応じて還元されるポイントのうち、0.1%分が券面に描かれた作品を所蔵するミュージアムの運営法人に寄付される。
寄付金は施設の管理・運営、文化財の保全、教育活動などに役立てられ、日々の買い物が自分の好きな芸術作品や文化財を守る活動にもつながるとあって、ミュージアム好きの人たちの間で人気を集めているという。
「恩返しがしたい」発案した社員の思い
「自分を育ててくれた会社に恩返しがしたかった」。こう話すのはカードを提案した三橋真唯さん。当時、「新宿マルイ メン」店内の販促品をデザインするPOP室で、アルバイトとして働いていた。
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