【20歳台前半で持つのが普通に!】もはや保有はステータスではない、各社注力の「ゴールドカード」は“実利優先”の新時代に

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ゴールドカード
今やゴールドカードは、若者層にとっては「ちょっとポイント還元率がいいカード」くらいの印象らしい(写真:C-geo/PIXTA)

4月からクレジットカードにある変化が起きた。自筆サインによる決済が原則できなくなったのだ。コロナ禍以来、サインではなく端末に差し込んで暗証番号を入力する方式が定着したとはいえ、少し前の世代にとっては残念なお知らせかもしれない。

セレブを演出できたゴールドカードに変化が

高級フレンチやホテルのバーで、お店の人にさりげなくクレジットカードを渡し、支払い伝票にサインをする――というのがセレブ族を演出できるシーンだったからだ。その際に手渡すカードは、むろん一般カードではない。ゴールドカード以上のステータスがなくては格好がつかない。

しかし、今やゴールドカードの立ち位置は、バブル時代とは変容してしまった。かつてはカード会社から優良顧客として選ばれ、特別なインビテーションを受け取って初めて持つことができた。そのためには毎年多額の金額を使ってクレジットヒストリーを積み上げ、信用を獲得して――という手続きが必要だったが、もはや昔ばなしだ。

それどころか、カード会社は「申し込むなら一般カードではなく、ゴールドカードにしましょう。こんなにオトクですよ」と自らアピール合戦を繰り広げている。ステータスのデフレ化、カジュアル化がはなはだしく、今さら羨ましがってくれないカードになってしまった。

もちろん、国内や海外の空港ラウンジが利用できたり、ショッピング保険が充実していたり、国内外の旅行傷害保険が付帯されていたりと、一定の特別感があることもある。しかし、若者層にとっては「ちょっとポイント還元率がいいカード」くらいの印象らしい。

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