【20歳台前半で持つのが普通に!】もはや保有はステータスではない、各社注力の「ゴールドカード」は“実利優先”の新時代に

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他社でも、若者世代向けにハードルを下げたゴールドカードを用意している。その理由は、言ってみれば「ゴールドカードを持たせてしまえば、あとはこっちのもの」という考えがあるからだろう。

ステータスは低下する一方だと先に書いたが、やはりゴールドカードを手にすれば、他の一般カードより優先的に使いたくなるものだ。特有の特典も使い倒したい。自然とメインカードに躍り出る。年会費を無料にするためにせっせと使うケースもあれば、年会費がかかる分せっせと使って元を取ろうとするケースもある。どっちにしても、せっせと使ってくれるのだ。

なお、若者向けゴールドカードは、保有できる年齢が決まっている。その年齢を超えた時は、それまでの利用状況に問題がないなら、通常のゴールドカードにスライドすることになるだろう。これまでゴールドカードを使ってきた利用者は、そこで一般カードに「格落ち」しようとは考えないものだ。

年会費が上がっても、引き続きゴールドカード保有者でいようとする。つまり、20代のうちに青田買いしておけば、その後も長きにわたって優良な消費者を確保できる仕組みなのだ。「持たせてしまえばこっちのもの」が各社の本音だろう。

メルカリのゴールドカードは販売分も利用実績に

メルカリユーザーにとってメリットが大きい「メルカード」も、3月17日からゴールドカードの提供を開始した。メルカードは、メルカリの利用実績等をベースに利用限度額や還元率が決まるのが特徴だ。カード利用料金の支払い日を翌月の1日から末日まで自由に設定できるうえ、メルカリの売上金で返済することもできる。

ただし、一般カードでは利用限度額が最大90万円で、もっと限度額を引き上げてほしいという声もあったそうだ。そこで、300万円まで限度額を引き上げ(実際には過去のメルカリ利用実績等を基に決定される)、空港ラウンジサービス・スマホ保険・旅行保険等を付帯したゴールドカードを発行することにした。

メルカリらしい特徴はショッピング保険だ。メルカリで買った中古品の破損・故障・盗難も補償の対象になるという(ゴールドカードを使用して決済した場合)。

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