〈インタビュー〉グリーンパワーインベストメント青山専務、三菱商事の洋上風力撤退を「8割方は確信していた」事態と語る
――三菱商事陣営の3海域からの撤退をどう受け止めましたか。
こうなると8割方は確信していた。(三菱商事陣営の落札した)価格自体が成り立たない。ほかの応札した企業のことをよく知っているが、まじめに検討してきた彼らより、どうして売電価格が1キロワットアワー(kWh)当たり5円、6円も安いのかと。普通ならありえないと思っていた。
三菱商事がどういう面白いアイディアを出すのかと期待はしていた。だが、そうはならなかった。
――三菱商事陣営の応札時の価格は妥当だったと思いますか。
これまでエネルギー関連プロジェクトのEPC(設計・調達・建設)を手がけてきた経験がある。だから大体、コストが読める。
とくに千葉県銚子沖は海底地盤や海象条件の点で難易度が高い。そういうことを考えると1kWh当たり16円で、できるわけがない。応札時点の事業環境が続いていたとしても事業は難しかったのではないか。
日本市場が疑問視されている
――三菱商事は撤退の理由として、応札時と比べて2倍超にコストが膨らんだと説明しています。一方、洋上風力大手のデンマークのオーステッド社はイギリスでのコストが平均18%増加したとしています。三菱商事の2倍という数字については?



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら