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トップAI人材がメタ、OpenAI、グーグルを去る訳。脚光浴びるシリコンバレーの新スタートアップ

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ピリオディック・ラボの共同創業者であるエキン・ドグシュ・チュブク(左)とリアム・フィーダス(写真:Jason Henry/The New York Times)

今年の夏、メタのCEOマーク・ザッカーバーグは、リシャブ・アガルワルを同社の新しいAI研究所に加わるよう誘い、数百万ドル相当の株式と給与を提示した。

ザッカーバーグはこの新しい研究所で、人間の脳の能力を凌駕する可能性を秘めた「スーパーインテリジェンス(超知能)」の技術を構築したいと語った。超知能を生み出す方法は誰にもわからないが、ザッカーバーグはアガルワルに思い切って挑戦するよう促した。

急速に変化する世界において、最大のリスクはリスクを取らないことだとザッカーバーグはアガルワルに説いた。

しかしアガルワルは、この時点でメタの社員だったものの、オファーを断り、別の会社に移籍した。

ザッカーバーグの誘いを蹴ったスターの転職先

アガルワルは、ここ何週間かでメタ、オープンAI、グーグルのディープマインドをはじめとする大規模なAIプロジェクトを辞めてシリコンバレーの新たなスタートアップ、ピリオディック・ラボに加わった20人以上の研究者の1人だ。彼らの多くは数千万ドル、場合によっては数億ドルもの報酬をなげうって転職した。

メタなどのAI研究所が超知能や、それと類似した概念である汎用人工知能(AGI)といった漠然とした目標を追い求める中、ピリオディックは、物理学や化学などの分野で新たな科学的発見を加速させるAI技術の開発に照準を絞っている。

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