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テスラのサイバートラック「電動ドアの致命的欠陥」で新たな訴訟。昨年以降8回もリコール

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(写真:Karsten Moran/The New York Times)

昨年カリフォルニア州で起きた自動車事故で亡くなった大学生の両親が、10月2日にテスラを訴えた。同社のピックアップトラック「サイバートラック」のドアの設計が原因で、火災を起こした車からの脱出がほぼ不可能になったと主張している。

クリスタ・ツカハラ(当時19歳)の遺族がカリフォルニア州の裁判所で起こしたこの訴訟は、多くのテスラ車におけるドアの仕組みをめぐる長年の疑問を浮き彫りにするものだ。

テスラ車のドアはアメリカの自動車安全規制当局が9月に開始した調査の焦点にもなっている。この訴訟は、販売不振に加え、昨年以降8回もリコールを出しているサイバートラックにとってさらなる痛手となる。

ほかのメーカーもまねする設計

テスラは、ボタンを押すだけで開閉するドアの先駆者となった。ほかの自動車メーカーも、主に電気自動車(EV)でこの設計をまねている。電動ドアはハイテクな雰囲気を醸し出すだけでなく、外側のハンドルがドアから突き出ていないため、空気抵抗を多少軽減する効果もあるとみられている。

テスラのドアラッチは車両の電気モーターを駆動する高電圧バッテリーとは別の12ボルトバッテリーを使って機能するが、衝突事故で電源が遮断されると作動しなくなる可能性がある。

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