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グーグル量子コンピューター「衝撃進化」の中身 創薬・AIの進歩を加速、"もはやSFではない"

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スーパーコンピューターの性能を天文学的に上回った。

グーグルが開発した、「Willow(ウィロー)」と呼ばれるコンピューターチップ(写真:Google Quantum AI via The New York Times)

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グーグルがインターネット検索の独占問題で揺れている。巨大IT企業の中で今、何が起きているのか。「The New York Times」の厳選記事で迫る。

2019年、グーグルの研究チームは、従来のスーパーコンピューターでは不可能だったタスクを実行できるマシンを構築したと発表した。研究チームは「量子コンピューター」と呼ばれるこのマシンを、情報技術の進化における転換点と表現した。

一部の科学者はこれに異議を唱えた。その後、従来のスーパーコンピューターは一段と強力になり、グーグルの量子コンピューターの性能に匹敵するまでになった。

しかし2024年12月9日、グーグルは従来のコンピューターとの一進一退の競争に終止符を打ち、今後、創薬や人工知能(AI)などの分野で進歩を加速させる可能性のある新たな量子コンピューターを発表した。

10の25乗年かかる計算を5分で

グーグルによると、「Willow(ウィロー)」と呼ばれるコンピューターチップをベースとするこの量子コンピューターは、現在世界で最も強力なスーパーコンピューターでも10の25乗年(宇宙の歴史として知られている時間よりもはるかに長い時間)以上かかる数学的計算を、5分もかからずに完了したという。

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