もらったヒントを呪文にして、ただただひたむきに行動してみる。結果的に、そのサイクルが多くのコーチをつくり、多くの困難を支えてくれるのではないかと思うのです。「やってみる」と思った時点で、壁に向かって立ち上がったということでもありますしね。言葉を発した本人も、「お、やってる」となれば、自然と「全力で応援したい」という気持ちになって、もっと具体的で心にしみるアドバイスをくれるかもしれませんし。
優れたコーチは「身近な誰か」かもしれない
いろいろな機会をとらえて人脈、ネットワークを作りにいく、という姿勢も大事でしょう。プロフェッショナルなコーチングを受けてみるのもいいかもしれません。でも、身近な誰かの優れたところを見つけ、尊敬と信頼の気持ちが持てていれば、きっと一生もののコーチをすでに得ているのも同然だと思うのです。
「どうやったら、優れたコーチを得ることができますか?」と聞かれるたびに、いざというときの備えで聞いておく、という程度の本気度なのか、目の前の課題をどうしても解決したくて助けが欲しい、ということなのか、確認してしまいます。本気度が高ければ高いほど、もうすでにコーチと出会っていて言葉をもらっている可能性も高いし、壁だってもう少しで乗り越えられるものだと経験的に感じているからです。
若手のビジネスウーマンと話すと、本当にクレバーだと思う事が多いです。一方で「なんでも、ものすごく他人事みたいに第3者表記っぽく話すのね」と思うことも多い。クレバーとは縁遠い、どんくさいおばさんのひがみかもしれないけれど、強い当事者意識と「本気」とか「ひたむき」とかそういうものがないと、欲しいものって手に入らないんじゃないか、と思ったりします。
あとは、思いきり誰かを信頼して、すごく素直にやってみる、「だまされてみる力」みたいなものでしょうか。
私はこの頃は、昔の自分の部下たちと話をして、「すごいなー、この子って!」と感動することが増えました。そして今や、彼ら、彼女たちが私のコーチになってくれていると実感することも多くなりました。きっと教えられることは今後どんどん増えていくのでしょう。でも、それがとても楽しみでもあります。
案外、馬鹿みたいに暑苦しくて、素直、ということの利点は多いものです。課題にぶつかって、立ち上がれないような時は、そんなことを思い出していただけたらとてもうれしいなと思います。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら