グーグルCEOは社員6万人の声を聞いている

階層を飛び越えた繋がりが透明性を生む

グーグルのサンダー・ピチャイCEOは毎週金曜日の会合などを通じて全ての社員と直接繋がっている(写真:AP/アフロ)
社員数6万人に拡大したグーグルは、成長企業としてのラディカルな文化を保とうと人事制度でも多くの工夫を重ねている。その内実を余すところなく明かした『WORK RULES!』の著者、ラズロ・ボック上級副社長に話を聞いた。

 

前編:グーグル内部には「苦い砂」が入っている

――改善を常にしていくという意味では、課題を見える化する、つまり透明性の維持がカギになると思います。その意味で、御社が社員と直接対話する場を金曜日に設けていることは重要だと思います。

TGIFと呼んでいる全社ミーティングのことですね。これは毎週いまだにやっています。これの役割のうちもっとも重要なことは、CEOとかほかの役員、それから一般の社員たちの間のパワーの距離を縮めることにあります。

社員とCEOの距離を縮める

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このミーティングを通じて、CEOは、社員に対して「CEOが目の届くところにいるんだ」ということを示すことになります。社員の質問に答えると、その答えに対するフィードバックがすぐに分かります。MemeGenサイトがあって、その場でさまざまなフィードバックが入ります。質問に対するCEOの答えが、いい答えだったのか、悪い答えだったのか、といったことが、すぐそこにフィードバックとしてポストされるのです。

マネージメントレベルにいる人たちにとっての効果は、社員の存在を意識できる、ということです。ラリーにしても、セルゲイ(・ブリン共同創業者)にしても、サンダーにしても、私にしても、このようなレスポンスを正直に1対1で受け取っていきます。それによって、社員一人一人が、会社の経営に参加している気持ちになれる効果を生んだのではないかと思っています。

企業が大きくなると、お客さんやユーザーと直(じか)に接している人たち、現場にいる人たちの声が反映されにくくなる。実は、そういう人たちは、すごくクールなことをやっているかもしれない。何がうまくいって、何がうまくいかないのかということを把握しているのに、企業が大きくなってしまうと、なぜかマネージメントの目には触れにくくなってしまいます。

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