夏野・ホリエモン、「激烈な報酬格差は当然だ」 「WORK RULES!」刊行記念"働き方"対談
世の中の9割はイノベーションが嫌い
山田:『WORK RULES!』は、社員のモチベーションなどが議論の中心ですが、トップのリーダーシップは大事ですよね。
夏野:両方とも大事ですね。社員がモチベートされている状態で、トップがちゃんと号令をかけるという、この2つが伴わないと何もできない。イノベーションは予測できないので、経営者がイノベーションを起こしたいと思っていても計画的には起こせない。経営者ができることは、イノベーションが起こりそうな環境にできるだけ持っていって、あとは従業員がモチベーションを持っていると起きる。モチベーションがないと、自由なルールがあっても、単に悪用されるだけですから。
堀江:そういう組織ってたまに出てきますよね。
夏野:世の中の9割はイノベーションが嫌いでしょう。イノベーションが起こると、自分がやっていることがルーチンワークじゃなくなりますよね。
山田:これは本にも出ていることですが、世の中のチームというのは驚くほど均一であること。その中で大事なのは、どうすれば突出した人材を見つけられるか。私の経験でいくと、自分より優秀な人物を雇う。