人を動かす「伝え方」には、3つの鉄則があった 話が伝わらないのは、100%自分が悪い

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「伝えて、動かす」ための鉄則とは?(写真:poosan / PIXTA)
個人プレーで結果を残せば認められるのは、せいぜい入社5年目まで。個人で結果を出した次に求められるのは、チームで最高の力を発揮し、結果をつかみとること。本連載では、新刊『27歳からのMBA グロービス流リーダー基礎力10』を刊行したグロービス経営大学院の講師陣が、どんな組織にも通用する、どんな難問にも困難にも立ち向かえる、強いリーダーになる武器を授ける。

 

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「○○をやって欲しいと伝えたのに、××さんが動いてくれない」

皆さんの周りで、このような言葉を聞くことはありませんか?

・自分のコミュニケーションのせいで、チームでやっていた仕事が滞ってしまった

・「何が言いたいのかわからない」と言われてしまった

・何かを伝えた途端に怒られるなど、相手に想定外の反応をされてしまった

このような経験をお持ちの方も、少なくないはずです。

これらはすべて「伝える力」に課題があると言えそうです。そこで今回は、「伝える力」を高める3つのポイントについて解説していきましょう。

ポイント1:相手を知る

何かを伝えようとするときには、当たり前ですが伝える相手がいます。まずは、その相手がどういう人なのかを理解することが大切です。

ここで意識するとよいのは、①相手がどのような人なのかを知ること、②相手の社会的な立場(相手が社内であれば社内での立場)について理解することの2点です。それぞれについて、考えてみましょう。

まず、①相手の理解ですが、相手の能力、スピード重視か慎重派か、締切厳守派か締切破り常習犯か、といった仕事のスタイル、性格、仕事への姿勢といった「特徴」と、どのような「動機」で動くタイプの人なのかという2つの点について知ることが重要です。人が動く主な動機には、成長につながる、評価や報酬につながる、人の役に立ちたい、好きなことをやりたい、良い人と思われたいなどがあります。

成果を出すビジネスパーソンの特徴のひとつとして、「普段から仕事で関わる人たちがどのような人なのかに興味関心を寄せている=人への関心が強い」という特性が挙げられます。自分は普段から、どれだけそういった姿勢を持つことができているのか、振り返ってみてください。

また、②相手の社会的な立場への理解については、まずは相手のポジションや所属する部門内での立ち位置、周囲からの信頼度、影響力などを、冷静に分析しましょう。その上で今回、伝えようとする内容に対して、基本的なスタンスがポジティブなのかネガティブなのかについて、考えを巡らせるのです。

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