できる人が実践する「トヨタ流」段取り術 「そわそわ」待つ時間に改善のネタがある

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トヨタ流のすごい段取りとは?(写真 :cba / PIXTA)
仕事ができる人、早い人には「段取りがいい」という共通点があります。前回記事に続き、トヨタが考える「7つのムダ」についてご紹介しつつ、それらを取り除くトヨタ流のすごい段取りについて『トヨタの段取り』(KADOKAWA)よりご紹介します。

 

前回の記事では、段取りは目的の確認からスタートし、目的に寄与しない仕事は「ムダ」になることをお伝えしました。

さて、今回の本題に入る前に、前回同様にチェックリストからやってみてください。

☑急いでいる仕事なのになかなか着手できず、イライラ・ソワソワすることが多い
☑仕事は、腰を据えて予定を立てるよりも、どんどん五月雨式でやっていくスタイル
☑業務中に急に5分の空き時間ができても、「これをやるぞ!」という仕事はない
☑業務中に困った事態が発生しても、大体のことは乗り切れる自信がある!
☑「ちょっとまずいかも」と思っても、とにかくやり切ってすっきりしたいタイプだ

「ぼー」「そわそわ」と待つ時間は「手待ちのムダ」

皆さんの多くは、おそらく複数の業務を同時進行で担当していることでしょう。そして、忙しい毎日の中では、「もっと業務の種類を減らしてくれればいいのに」と思っているかもしれません。しかし、本日取り上げる「手待ちのムダ」の観点では、複数種類の業務を持っていることは、むしろプラス要因です。

「手待ちのムダ」とは、前の工程や担当者から仕事が回ってこないために、作業や仕事を始められずに一時的に何もすることが無い状態をさします。わかり易い言葉でいうと「待っていることしかできない」ということです。

たとえば家庭であれば、家族も全員揃っており料理も大体できているのに、メインディッシュが完成しないので食事を開始できないというケース。細かい設定は異なるとしても、「お腹すいた。ご飯はまだかなぁ?」と思いつつぼんやりと食卓で待った経験は、多くの方に一度はあることでしょう。

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