仕事が速い上司の「0秒仕事術」ベスト3 なぜあの人のチームは成果が上がるのか?

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仕事が速い人がしている仕事術とは?(写真:AH86 / PIXTA)
前回の記事「仕事が速い人がやっている「スゴ技」ベスト3」では、200人の部下を率いる現役の外資系マネジャー木部智之氏の「スピード狂の仕事術」をランキング形式で紹介しました。後編は、チーム編。木部氏に、自分だけではなく一緒に仕事をしているメンバー、チーム全体の仕事を5倍速くする方法を語ってもらいます。

 

自分の仕事がいくら速くなっても、チームで仕事をしている限り、ほかのメンバーの仕事のスピードに影響を受けることは避けられません。マネジャーであればなおさら、自分のチームをいかに動かしチームとして成果を出すかが腕の見せ所となります。

前回記事で紹介しましたが、私は現在、超大規模で超困難なシステム開発プロジェクトを担当しています。そのプロジェクトで最後方に位置していた、日本と大連を合わせて200人の開発チームを引き継ぎ、1年あまりで先頭を走るチームへと変革させました。

最後方にいたチームを先頭を走るチームへ変革するためには、一人ひとりの作業を速くするだけではなく、チームとしてのスピードも速くする必要がありました。

チームの成果が出ないのはメンバーのせいではない

仕事ができる人ほど、マネジャーになってチームを率いる立場になると、「メンバーに恵まれない」と勘違いをするという悲劇に遭います。「自分がやればもっと速いのに」「自分がやればもっと成果が出るのに」「なんでみんな出来ないんだ」と残念なメンバーたちを嘆きながら、自分でメンバーの仕事をやってしまい、結果的に成果を上げられないチームを作り上げてしまうのです。

私も若い頃は、「自分でやったほうが速くて確実だ」と思ってメンバーがするべき仕事を自分でやっていたことがありました。小さいチームでは、それでもなんとか回っていましたが、自分が担当するチームが大きくなるにつれて、そのスタイルだと自分自身がチームのボトルネックになってしまい、チームとしての成果が上がらないことに気づいたのです。

サッカーのバルセロナ、レアル・マドリードのようなスーパースター級の選手が揃っているチームですら、監督が変わるとその年のチームの結果が変わってしまいます。

つまり、チームの成果がでるかどうかはメンバーが揃っているかどうかではありません。チームの成果が上がらない原因の9割はリーダーにあるのです。

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