2000億円を動かした移籍代理人の超絶仕事術 世界のサッカーを動かすメンデス氏を直撃

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世界を股に掛けて活躍するエージェント、ジョルジュ・メンデス氏(撮影:豊福 晋)

今夏の欧州サッカー界の移籍市場では、50億円を超える大型移籍が相次いだ。

最もお金を動かした男は、6300万ユーロ(約85億円)でマンチェスター・ユナイテッドからパリ・サンジェルマンへ移籍したMFディマリアでも、5000万ユーロでモナコからマンUへ移ったFWマルティアルでもない。今年も移籍市場の主役は、世界ナンバーワンのエージェントと言われる、ジョルジュ・メンデス(49)だった。

移籍金50億円を超える大型移籍のほとんどにメンデスが絡んでいる。下記はメンデスが今夏移籍させた選手の一例だ。

・アンヘル・ディマリア(6300万ユーロ マンU → PSG)
・アントニー・マルティアル(5000万ユーロ モナコ → マンU)
・ニコラス・オタメンディ(4200万ユーロ バレンシア → マンチェスター・シティ)
・ジャクソン・マルティネス(3500万ユーロ ポルト → アトレティコ・マドリード)
・アルダ・トゥラン(3400万ユーロ アトレティコ・マドリード → バルセロナ)
・アイメン・アブデヌール(2500万ユーロ モナコ → バレンシア)

 

そのほかにも、彼は2000万ユーロを下回る中規模の移籍にも複数関わっており、動かした額は今夏で4億ユーロ(約550億円)にも上る。ひとりでこの額を動かすことができる男は、サッカー界ではアラブの富豪オーナーくらいだろう。

20年で2000億円を動かしてきた!

移籍市場最終日に、書類の不備でマンUからレアル・マドリードへの移籍が成立しなかったダビド・デヘアの一件が決まっていれば、この額はさらに膨らんでいたことになる。

この20年間でメンデスは2000億円を超える金額を動かしてきた。米テレビ局ESPNは、現在サッカー界で最も影響力のある人物の2位(1位は現欧州サッカー連盟会長のミシェル・プラティニ)に選出している。

メンデスは、なぜこれほどの金額を動かせるのだろうか。

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