生き物にとって、男性とは女性の保険である なぜこの世の中に男と女がいるのか

✎ 1〜 ✎ 25 ✎ 26 ✎ 27 ✎ 最新
拡大
縮小
どうして男と女がいるのでしょうか?(写真:maimu / PIXTA)

新しい年が始まりました。今回はお正月用に、保険そのものではなく、人類の存続リスク、といった壮大なテーマを選んでみました。「どうしてこの世界には、男と女がいるのか」という大きな謎について考えてみましょう。

ダーウィンで有名な進化論は、この世界にあふれる生物の多様性を説明しようする学説です。クジラのように巨大なものからバクテリアのように目に見えない小さなものまで、世界は多種多様な生物であふれかえっています。その数がどれだけのものか、いまだわかっていません。その昔、すべての生物は神によって創造され、そのままずっと変わることはない、と信じられていました。しかし現在では、進化論の誕生により、生物は長い時間とともに変化して、多様性はその変化の過程のなかで生まれてきている、と考えられています。

進化論はひとつの理論体系があるわけではありません。進化のメカニズムに関するさまざまな仮説の集合体です。これほど社会に大きな影響を与えた理論であるにもかかわらず、進化論は確立された科学とは見なされていません。生物が何万年以上もかけて変化するプロセスを、実験や観察などで実証することが難しいためです。だから、ノーベル賞の対象にはなりにくいのです。

男は何のために存在するのだろうか?

この連載の過去記事はこちら

進化を巡る多くの議論のなかで、「なぜ生物にはオスとメスが存在するのか」という大きなテーマがあります。生物のほとんどは性を持っています。

しかし、もともとはバクテリアのように、ただ分裂して増えていく、という無性状態でした。性は、そこから二次的に進化してきたものです。これだけ多くの生物に性が見られるという事実から、有性生物には無性生物にない何らかのメリットがあるに違いない、と考えられて当然です。

次ページ子供を残すことが性の目的
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
TSMC、NVIDIAの追い風受ける日本企業と国策ラピダスの行方
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
【動物研究家】パンク町田に密着し、知られざる一面に迫る
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
広告収入減に株主の圧力増大、テレビ局が直面する生存競争
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
現実味が増す「トランプ再選」、政策や外交に起こりうる変化
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT