人はなぜか「赤い色の異性」とSEXしたくなる

欧米の心理学会が追試に追試を重ねて実証

女性をもっとも魅力的に見せる色は「赤」という実験結果が発表されました(写真:Markin / PIXTA)
欧米の科学ジャーナルに、「赤色」にまつわる論文が次々と発表されている。そこでは、「人は、赤を身につけた異性とセックスしたくなる」という実験結果が何度も検証されているのだ、という。人の感情や行動は、潜在意識ではなく、環境などの外的な刺激によって操られている――。この仮説は、「身体化された認知(Embodied Cognition)」と呼ばれ、この10年の心理学でもっともホットな研究テーマだ。その研究の第一人者がテルアビブ大学のタルマ・ローベル教授である。

赤が性的魅力に与える影響

2008年、アメリカのロチェスター大学は、「男性は赤を身につけた女性を見ると、セックスしたくなる」という論文を発表しました。その実験では、研究者たちが男性に女性の写真を見せて、「その女性がどのくらいセクシーか」「その女性とどのくらいセックスしたいか」を尋ねたのです。

男性たちが見た写真はどれも同じ女性の写真でしたが、ただひとつ、着ているシャツの色、もしくは写真の背景の色だけが、赤、青、緑、グレー、白などと異なっていました。すると男性たちは、「赤い」女性の写真を見たときにだけ、ほかの色の写真を見たときと比べて、際立ってその女性を「セクシーだ/セックスをしたい」と回答したのです。

同じ女性の、同じ写真にも関わらず、シャツや背景の色が違うだけで、男性が感じる性的魅力の度合いが変わってしまう。この実験によって、赤とセックスの間には強い繋がりがある、ということが科学的に証明されたのです(A. J. Elliot, and D. Niesta (2008). Romantic red: Red enhances menʼs attraction to women. Journal of Personality and Social Psychology, 95 (5), 1150-64.)。

では、この「赤の力」は、どんな女性にも当てはまるものなのでしょうか。たとえば、「誰もが認める美人」や、「あまり魅力的とはいえないルックス」の女性でも、「赤の力」によってセクシーになることはできるのでしょうか。

次ページルックス別に行った実験
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 御社のオタクを紹介してください
  • 今見るべきネット配信番組
  • 近所で有名な「気になる夫」の生態
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
EVの切り札?夢の「全固体電池」は何がスゴいのか
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
サイゼリヤが「深夜営業廃止」を決断した裏側
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT