《ミドルのための実践的戦略思考》「PDCA」で読み解く大手損害保険会社インド現地法人営業担当部長・浜村の悩み

【パターン3:Plan偏重のPDCA】
 典型的なパターンの3つ目は、Plan偏重のPDCAです。PDCAのサイクルは同じであっても、その中の時間配分においてPlanの比率が高いケースです。

よく見られるのが、予算策定や戦略策定に長時間、多くのメンバーが関わる事例です。予算策定までに下手をすると半年くらいの時間をかけ議論し、そして気付くとまたすぐに翌年度の予算策定に入っている、というようなケースが該当します。

このスケジュール感でPDCAを回そうとすると、当然、CheckやActはほとんど機能しません。結果が出る前に計画を練らなくてはならないからです。

このパターンの怖いところは、計画者側が強い思い込みを持ち始める、ということです。ここまで考えたのだからこういう結果でなくてはならない、必ずこうなるはずだ、という過度な期待値が発生することになります。そうなると、当然Checkの段階においても、出てきた結果を客観視することが出来なくなり、「自分が見たい情報だけを見る」ということや、「自分が解釈したい方向に解釈する」というような行為を誘発します。

こうしたことが、結果的に環境変化の認知の遅さにつながり、柔軟性の欠ける経営に結びついていってしまうのです。


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