多くの人が年次とともに組織内でポジションが上がったり、より大きな仕事をしていくようになります。そして、それにともなって受けるプレッシャーやストレスも強くなっていきます。
それらに対峙できるメンタルを、意識的に作りあげていくのです。
ただ、メンタルはスキルと言いましたが、体系立ったスキルエリアではありません。ロジカル・シンキングのように、お決まりの作法があるわけではないのです。私もいろいろな人のやっていることを見よう見まねで、試行錯誤しながら強化してきました。
今回は、私がやってきた「メンタルを強化する3つの方法」をご紹介します。
自分の弱いメンタルと向き合うことから始める
つらく、苦しい状況にあるときに、その心理状態をノートに書きこみます。前回記事で紹介した「自分ノート」に書き込んでいます。「自分ノート」でなくてもいいので、何かに書き出してみてください。
書き込む理由は、活字にすることで自分の心理状態と冷静に向き合い、分析することができるからです。
自分がなぜそのような心理状態になっているのか。原因となっているものは何なのか、どうすればいいのか、などをあわせて書いておきます。書くことでメンタルがすぐに持ち直すわけではありませんが、そのときどきのメンタルを分析することで対処方法も次第に見えてきます。
私の場合、最近では、
「怒られるのも仕事のうち」
と書いています。
ポジションがあがったり、責任範囲が広がってくると、自分の仕事だけでなく、チームや組織の仕事に責任を持つようになります。そうすると、配下メンバーの仕事の責任も持つようになり、メンバーの失敗も自分の責任になります。
チームが大きくなればなるほど、メンバーごとに細やかなフォローはできなくなりますが、責任はなくなりません。チームの責任者として、怒られる場合もあります。もちろんストレスを感じます。
そんなときは、「怒られるのも自分の仕事のひとつである」と考えるようにしています。
このように、苦しい状態をノートに書き、なぜ苦しいのか、どうしたらいいのか、ということを淡々と活字にして、自分の内面と向き合うのです。
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