これは、怒りとは反面の感情である「嬉しい」「楽しい」と感じたことを書いて「見える化」する作業です。日々の生活は腹の立つことばかりでなく、小さな喜びや楽しみはいくつもあることを確認し続けることで、だんだんポジティブなことに意識が向いてくるという利点があります。
どんなに些細なことでもかまわないので、嬉しかったこと、楽しかったことなどをメモ帳などに書きます。10点満点で点数化してみてもよいでしょう。ただし考えるのがつらいほど心が沈んでいるときは、無理して書く必要はありません。何も考えず、ゆっくり休むことも必要な選択です。
ぶれない軸があるからこそ、人に振り回されない
蛭子さんは人生相談本の中で、「テレビの仕事は儲かるけれど、やりがいはありませんね」「ずっと漫画家になりたいとコツコツやってきたから生きがいは見つかったと思いますよ」「今でも原稿料が出ない雑誌でも連載を持っているんです」などと、漫画に対する気持ちを語っています。とても潔く、軸がぶれていないからこそのメッセージのように感じます。
経験から培われた強い信念があるからこそ、蛭子さんは泰然自若であられるのではないでしょうか。私たちも、日々の単調さの中にこそ楽しさを見つけ、そして他人の言動に振り回されない強い軸を作りたいものです。
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