これが真実!「部活をやる子は勉強ができる」 最初の「親の働きかけ」で両立は成功する

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人間には習慣になれば適応できるという性質があるため、一定期間(3カ月程度)様子を見て、それでも明らかに本人にとって(肉体的にも精神的にも)大きな負担となっている場合は、即、部活を辞めるということも考えさせてください。

2.テスト前、テスト期間中も部活動がある

通常、テストの1週間前は部活動は停止になるものですが、たまにコンクール前だからといって、テスト前もテスト期間中も部活があるようなケースがあります。

このような場合、本人がこの状態でも学習面において何も影響しないということであれば、部活動は続けても全く問題ありませんが、そうでない場合は早めに手を打った方がいいでしょう。つまり、中1段階で見切りをつけないと中2、中3では部内で主力メンバーとなり、抜けることが難しくなってしまいますので、その前に決断すべきということです。

こうしたケースはそれほど頻繁にはありませんが、何度か私はこのような部活に入っていて困っている生徒を経験しました。

次の、私と生徒(中学2年)の会話をご覧ください。

田中君:「今入っている部活がきつくて、勉強との両立がなかなか難しいんです」
私:「そうか。部活は確か吹奏楽部だったね。どの程度きついのかな」
田中君:「うちの学校はコンクールで上位を取る常連校なので、結構練習量が多いのはわかるのですが、テスト前やテスト期間中も練習があるので、テスト勉強する時間があまりとれないんです。中1のときは大丈夫でしたけど、中2になると私たちが主になるので、あまり休めなくて」
私:「なるほど。それはそうだよね。しかし、テスト前もテスト期間中もあるとなると、他の生徒よりもいちばん重要な期間の勉強時間が少なくなるから、これは厳しいね。テスト対策は他の生徒と違う時間を取ってやってあげるから、来られる時間を教えてもらえるかな」

このケースの場合、部活の先生が「勉強よりも部活の方が重要だ」と公言していたのですが、保護者から「テスト勉強ができない」と学校へクレームが入り、その後、テスト前3日とテスト期間中の練習はなくなりました。しかし、もし保護者からの要望がなければ、今もこの状態が続いていたことでしょう。

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