4月末に安倍晋三首相がシリコンバレーを訪問した際に発表した「シリコンバレーと日本の架け橋プロジェクト」の一環として位置づけられ、企画と運営は、シリコンバレーと日本に拠点を持ちベンチャー投資・支援をするWiL(World Innovation Lab)、トーマツ・ベンチャーサポート、そして、開催地のスタンフォード大学が行いました。
2日間のイベントの1日目は、ベンチャー業界では誰もが知っているビッグネームの基調講演と日米の有力ベンチャーキャピタリストのベンチャー投資・支援に関するパネルディスカッション。2日目は、米国で活躍する日本人起業家や、米国に進出した大企業担当者の事業展開ノウハウ等の講演が行われ、セッションの合間や、ランチタイム、セッション終了後は、登壇者と聴衆が会議場中庭の芝生上のテーブルを囲んでネットワーキング。会場は熱気で包まれていました。
レジェンドの講演
イベントの目玉は、シリコンバレー繁栄の立役者のひとり、DCM創設者Dixon Doll氏の講演です。全米VC協会(NVCA)の会長として米国ベンチャーキャピタル業界を率いてきたDoll氏は、米国のキャピタルの投資動向や、個人投資家、機関投資家の参入による業界の構造変化などについて語りました。Doll氏の示した今後注目の投資分野は次のとおりです。
また、世界的な動向として、起業家、経営者人材、技術プラットフォーム、市場アクセスのグローバル化による一体化と、その争奪戦の激化が、ますます進むと予測。成功する起業家の特質として、勝利への情熱、一貫した姿勢、ポジティブさ、自信、他者の信頼を得る力、コミットメント、ビジョンなどが大事と、経験に裏打ちされた知見の披露もありました。
同様に、日本からは、日本ベンチャーキャピタル協会会長の仮屋薗聡一氏(グロービス・キャピタル・パートナーズ)が、「日本のスタートアップ-現在と未来-」というテーマで、日本におけるベンチャー投資の動向、独立系ベンチャーキャピタルの台頭、技術開発型で大きな成功を目指すベンチャーの登場など、最近の日本の環境変化と投資チャンスについて、米国参加者に語りかけました。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら