浜田宏が「アルヒ」でやろうとしていること 「グーグルよりも働きやすい会社を目指す」
なぜ「アルヒ」なのか
――必ず聞かれる質問だと思いますが、なぜアルヒという社名にしたのですか。
アルヒとは、英語でいうと「サムデイ」です。単なる住宅ローンの専門会社から、住生活のサービス業になりたいと。そして、その前提にあるのは、人が「ある日」、家を買おうという決定をするということ。また、人生では、ある日、結婚しようと決めたり、ある日、子どもが独立して、自活をしようと決めたり、ある日、この会社に入ろうと考えたりする。そして、ある日、子どもがいない夫婦2人の生活がやってくることになる。人生は、ある日決断して、ある日を起点に変わっていく。つまり、人生はある日の積み重ねなのです。人生に寄り添う会社になるということは、お客様の「ある日」を手伝いする会社だというわけです。
またARUHIには、ギリシャ語で「始まり」という意味もあります。ARUHIの真ん中となるUには、「あなた」の「YOU」もかけている。そして、Uの文字の空間には黄色を施し、光を表現した。ここには、新たな生活に光を満たす会社になる。光でいっぱいにするという意味を込めました。こうした強い思いが入った社名なんです。
――しかし、なんだか響きが変ですね(笑)
変なのはわかっています(笑)。たまにバカにされることもありますよ。でも、ドコモだって、auだって、ユニクロだって、最初は変な名前だなとみんな思ったはずですよ。しかし、時間とともに磨かれて、いろんな人の耳に入っていくうちに、変だと思う人はいなくなった。実態がついてくれば、みんなの口にのぼる会社になる。そのうちに、変にはならない。だから全然気にしていないですよ。
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