現在の立ち位置とはまったく正反対…自動車をめぐって繰り広げられた戦前の【日米関税戦争】の裏側

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戦前の日本ではアメリカ車が市場を席巻していたという(写真:スイマー/PIXTA)
アメリカ車が日本国内でまったく売れない現状に業を煮やしたトランプ大統領が、日本車への関税を大幅に引き上げたのは記憶に新しいところですが、元国税調査官の大村大次郎氏によれば、戦前の日米の立ち位置は「今とはまったく逆」だったそうです。
本稿では、街を歩けばアメリカ車が日本の道路を行き交っていた当時、日本政府がとったアメリカ車の締め出し政策の実情とその背景を、大村氏の著書『関税の世界史』から一部を抜粋・編集する形で探ります。

日本政府による「アメリカ車」の締め出し政策

ご存じのように、現在、アメリカのトランプ大統領は輸入品に高率の関税を課そうとしています。日本に対しては自動車がターゲットにされ、現在でも綱引きが続いています。

昨今の日米貿易においては、自動車が大きなウェートを占めています。

といっても、日本がアメリカに一方的に輸出しており、アメリカから日本に輸出される自動車は微々たるものです。

かつて憧れの的だった「アメ車」は、もはや日本では、クラッシックカーマニアの間で取引されている程度です。アメリカ製の新車を、日本でお目にかかることはめったにありません。

が、戦前は今とはまったく逆でした。

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