「自国の産業保護」が狙いではなかった…古代ギリシャが【関税】を重視した"現代国家とは異なる"事情

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多くの古代国家では「関税」は自国の産業保護が目的ではなかったという(写真:w.aoki/PIXTA)
トランプ大統領による大幅な引き上げ政策によって一躍注目を集めた「関税」。その歴史は古代エジプトにまで遡れるほど古いものですが、元国税調査官の大村大次郎氏によれば、現代のように自国の産業保護ばかりを目的としたものではなかったそうです。
では、古代ギリシャをはじめ、多くの古代国家で「関税」が重要視された真の理由とはいったい何だったのでしょうか。大村氏の著書『関税の世界史』から一部を抜粋・編集して解説します。

古代エジプトにはすでに「税関」があった

関税という税が、いつからどこで始まったのか、正確なことはわかっていません。

が、古代エジプトの時代から関税が存在していたことがわかっています。関税について、もっとも古い記録はどれなのかは諸説ありますが、古代エジプトにはすでに税関があったという記録があります。

関税は、ご存じのように外国と輸出入するときに課せられる税金です。

関税よりも先に、入港税、通行税などがつくられたと思われます。入港税というのは、港に入港する船や人に課せられる税金です。通行税というのは、道路や橋、川などを通過するときに課せられる税金です。

そういう入港税や通行税が発展し、集約されたものが関税になったと考えられています。

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