AI活用を成功に導く企業の思考とアプローチ 世界的ベストセラー作家が説く「指数関数的思考」や「デザイン思考」の重要性

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AIは、医療診断や金融分析のような専門分野で人間の専門知識を凌駕し、創造性や感情的知性のような主観的な領域にも入り込んでくる可能性がある。

農業分野ではAIにより天候や土壌の状態、病気や害虫の発生などについて正確な予測が包括的に可能となり、収穫量と収益性を高めるだろう。

製造分野では、資源利用を最適化し、エネルギー、原材料、その他必要不可欠な資産などの消費効率を最大化することで、製造工程における効率性と持続可能性を実現できるだろう。さらに、将来のサプライチェーンマネジメントでは、世界的なトレンドや地政学的な事象に基づいたリアルタイムな意思決定が可能となり、より適応性と回復力のあるサプライチェーンが構築されるだろう。

また、音楽業界ではアーティストとAIの協働が深まるにつれ、機械が生み出す音楽と人間が創作する音楽の境界が絡み合い、創造性、サウンドやパフォーマンスを新たな次元に引き上げるだろう。さらには、さまざまなプラットフォームにおける利用状況を正確に追跡することで、透明性の高い著作権使用料の分配を可能にする。

AIと協働し、より良い社会を実現するために

これらの未来像を実現するためには、AIの進歩はすべて公正で透明性があり、説明責任を果たし、安全かつバイアスのないものでなければならず、AI規制や倫理を監視するためのAIガバナンスの重要性はさらに高まり、これらを監視するための仕組みやツールは標準的なものになるだろう。

指数関数的な変化が通常となるAI時代において、ビジネスにおける生産性や収益性向上の普及の原動力は、変化に適応する人間とAIの協働であり、最終的にはすべてのシステムがAIと統合され、より広い範囲で相互作用することにより新たな市場機会の創出や社会課題の解決を実現しより良い方向に導いていくだろう。

AIの活用による、デザイン思考で真の課題を捉えシステム思考で全体最適の運用へつなぐアプローチは、人類にとって最も難しい社会課題(気候変動や貧困等)すらも解決していくだろう。

私たちは人間が責任をもってAIとの協働を推進し、AIとの協働をどう実現するかという私たち自身の選択が、より良い社会への道筋を示し構築していくことになるのである。

助川剛亜 株式会社NTTデータ経営研究所 ビジネストランスフォーメーションユニット シニアマネージャー

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すけがわ ごうあ / Sukegawa Goa

情報通信・デジタル事業・行政・モビリティ分野において、事業開発からエンジニアリング、DX推進・セキュリティまで多方面でサービス創出を支援。グローバル・ビジネス・エンジニアリングを融合させた価値創造による課題解決を専門とする。訳書に『AI AND INNOVATION(AI・アンド・イノベーション):AIで未来を先取りし、ビジネスを変革する方法』がある。

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NTTデータ・コンサルティング・イニシアティブ

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NTTデータグループでコンサルティング業務を担う、株式会社NTTデータ内の組織、株式会社NTTデータ経営研究所、株式会社クニエ、株式会社NTTデータ数理システムの4社の事業連携。編著書に『フォーサイト起点の社会イノベーション:新たな価値を創出するため企業は何をすべきか』(日本経済新聞出版、2024年)。訳書として『THE DIGITAL TRANSFORMATION ROADMAP』『生成AI活用の最前線』『フュージョンストラテジー』『スマート・ライバル』『デジタル多国籍企業』(以上、東洋経済新報社)がある。

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