原始~古代人は野蛮で知能が低い? 彼らは富や権力、不死を渇望する現代人と同じ脳を持っていた。20万年間変わらないホモ・サピエンスの生き方

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夜明けの森林
アフリカから長い旅をしてきた人類の祖先(写真:Lobodaphoto/PIXTA)
約20万年前に誕生した新人類ホモ・サピエンスは知能が高く言語も話し、精神的能力は現代人とほとんど変わらなかった。「獣のように野蛮で知能が低かった」という現代人が持つイメージは、事実とは異なる。
身につけるものや持っているものこそ違いはあっても、いまのわれわれと同じような精神活動を行い、老いを憂い、死を悼んだ。文明を発達させると富や権力への執着も持つようになる。知的な活動においてはホモ・サピエンスと現代人はほとんど同じだったのだ。韓国発の世界的ベストセラー『全人類の教養大全』シリーズ著者であるチェ・ソンホ氏は、20万年経っても人間の根源的な世界はなにも変わっていないと、鋭く指摘する。

4万年前にアフリカから世界各地に拡散

20万年前、いまの人類にあたる「新人(neo-man)」が現れた。

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その学名はホモ・サピエンスで、最初に登場した場所はアフリカだった。

「サピエンス」はラテン語で「かしこい人」という意味だ。

脳の容量が1300~1500ccもあった彼らは、言語と道具を自在にあやつった。

彼らが登場したのは後期旧石器時代で、この時期はまだネアンデルタール人をはじめとしたいろんな人類が共存していた。

だけど、新人類が地区全域に広がると、旧人類は絶滅。彼らがアフリカを離れて、ヨーロッパやアジアに拡散したのは4万年前のことだった。

主に川や海岸線に沿って移動した彼らは、ところどころに定着しはじめた。

以前は人類の歴史を階段に見立てたり、1つの幹から枝が伸びていく木のイメージを用いたりして、たとえば、アウストラロピテクスがホモ・エレクトスになって、さらにネアンデルタール人に進化して、ホモ・サピエンスになったと考えられていた。

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