原因は「意志の弱さ」ではなかった…【先延ばし】の悪いクセを治す、科学的に実証された"8つの習慣"

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その結果、「先延ばしの本質は、意志の弱さではなく、『自己調整(セルフ・レギュレーション)』の失敗にある」と結論づけています。

人の心の中では常に「やるべきことをやらなければならない」という気持ちと「やりたくない気持ち」が綱引きをしています。

このとき、不安やストレス、失敗への恐れといったネガティブな感情が強くなると、脳はやるべきことに手をつける代わりに「スマホを開く」「机の掃除を始める」など、ネガティブな感情から逃れ、「今すぐ気持ちがラクになる」行動を選んでしまうのです。

すると、その瞬間は気持ちが紛れますが、あとで「やるべきことをまったくやっていない自分」に気づいて後悔します。これこそが先延ばしの典型的なメカニズムであり、自己調整(セルフ・レギュレーション)の失敗なのです。

先延ばしのクセから抜け出すために必要なこと

ロヨラ大学の研究チームの分析によると、先延ばしを防ぐうえでもっとも効果的だったのは、

①自己調整スキルの訓練

②自己効力感(できるという感覚)の強化

の2つでした。それぞれについて、詳しく見ていきましょう。

①自己調整スキルを鍛える

32件の「学生の先延ばしを減らす教育的プログラム」のうち9割は、自己調整力を鍛えることを目的としたものでした。特に効果があったのは、次のような方法です。

時間管理:1日の予定を立て、タスクを小さく区切る。
目標設定(SMART法):目標を具体的に、現実的に、測定可能な形で、期限付きで設定する。
感情のマネジメント:やる気が出ないときの不快感を観察し、感情に流されず行動する練習をする。
思考の調整:「完璧にやらなければ」といった自動思考を「できる範囲でいい」に言い換える。

これらはいずれも、意志を強くする訓練ではなく、感情と行動を再びつなぐ、いわば「脳の再教育」といえます。

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