6年間で生徒を伸ばす学校はここだ! 全国中高一貫校/学力伸長度ランキング・トップ100
中高一貫校選びに大学合格実績と偏差値は欠かせない。偏差値が低い学校から東大合格者が出れば、翌年、志願者が増えるのは当たり前になってきた。この二つの指標を一つにできないのか--。そこで作成したのが「学力伸長度」のランキングだ。入学時偏差値と卒業時偏差値(難易度)を比較し、卒業時偏差値のほうが高ければ、生徒が伸びる“お買い得校”となる。その伸びを大きい順に並べたのが学力伸長度ランキング。詳細な算出方法は末ページで詳述している。
学力伸長度は、淑徳 立正、かえつ有明が浮上
学力伸長度ナンバーワンは淑徳だ。6年前中学入試の偏差値が34、卒業時には難易度55の大学・学部に合格しており、伸長度は21ポイントにもなる。これは入学後、生徒の偏差値を21伸ばしたことに等しい。6年前に比べて今年の入学時偏差値は7ポイントアップの41に上がっている。同校アドミッションオフィス室長の平山千晶教諭はこう説明する。
「入学後つまずきがないよう、学習習慣がつくようカリキュラムを工夫しています。最近では放課後に自習する生徒も増え、自学自習が身に付いてきたことが、合格実績アップに結び付いたのかもしれません」
2位は立正、3位は今年初めて中高一貫生が卒業したかえつ有明、4位は広尾学園だ。広尾学園は中学入試の人気校の一つで、6年前に比べて入学時偏差値は17ポイントも上がっている。5位には東大に5人合格者を出した暁星国際が入った。以下、多摩大目黒、東京成徳大と続く。
上位には東京、千葉の共学校が多いのが特徴だ。首都圏の他県では、39位の北鎌倉女子学園が神奈川のトップ。埼玉では46位の公立の伊奈学園総合、茨城では48位の常総学院がトップだ。
一方、関西を見ると、トップは10位の履正社と賢明女子学院だ。履正社は京大に合格者を出している。13位の早稲田摂陵は2009年から早稲田大の系属校となり、早稲田大への優先進学枠がある。
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