「真珠湾攻撃」の成功で一夜にして英雄となるも…山本五十六が南方の最前線で迎えた"壮絶すぎる最期"
メディアは、いつの時代も英雄をつくりたがる
山本五十六は、真珠湾攻撃の成功で一夜にして日本の英雄になった。
多くの日本人が日米開戦での勝利を望んでいたとはいえ、巨大なアメリカに勝利できるかは不安もあった。
もちろん、アメリカの事情を知る人たちは、アメリカに勝てるなどとは全く信じていなかった。だからこそ、真珠湾の攻撃での勝利は日本中を歓喜に包み込んだ。誰もが待ちに待った勝利だった。
そして、日本軍も日本政府も、この勝利を戦意高揚に利用した。どんな戦争も勝利しているうちはいい。負けたら誰もついてこなくなる。そして、戦意高揚のためには「噓も方便」である。負けも勝利として宣伝した。メディアがそれを煽りまくった。
それはいつの時代も同じである。現代でも、オリンピックがあるたびに、日本初の入賞者になる! 〇〇選手はメダル候補、調子さえ整えば金メダルも可能、などなど、期待を煽るが、多くは期待外れに終わる。
しかし、じっくり選手の実績を見れば、たった1回の入賞体験や優勝体験しかなかったことがわかる。それでも、メディアは、メダル候補や金メダル確実と煽るのだ。
もちろん、煽った方が、オリンピックが面白くなるし、興味のない人も興味を持つ。これが、オリンピックやスポーツの大会であれば、それほど罪はない。


















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