出撃後ほぼ「全滅」日本海軍潜水艦の最大欠点 攻撃をかわす長時間潜航が可能な空調があったら…

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日本海軍の潜水艦「伊58」。終戦まで生き残った数少ない潜水艦だ(写真・時事)

太平洋戦争で日本海軍は壊滅するまで戦った。軍艦大和、武蔵以下の艦隊戦力や航空部隊は、すり切れるまで戦い終戦を迎えた。

中でも、潜水艦はことごとくが沈む結果となった。合計174隻のうち131隻が沈没している。生き残った43隻も多くは終戦直前の完成であり未出撃である。つまり作戦に参加した潜水艦は、ほぼ沈んだのである。

なぜ、日本潜水艦はこれほどまでの数が沈んだのか。

その最大の原因は、空調不備である。日本潜水艦も潜航していれば、アメリカ駆逐艦の攻撃をかわせた。ただ、二酸化炭素除去ほかの能力を欠いており長時間の潜航はできず、2日目には浮上しなければならなかった。そこを沈められてしまったのである。

潜水艦作戦の失敗

日本の潜水艦作戦はなぜうまくいかなかったのか。その原因はすでに尽くされている。

なによりも、潜水艦を戦略用途に使わなかったことである。本来ならアメリカ沿岸などへの後方撹乱に投入すべきだった。そうすればアメリカ海軍は、後方防衛をせざるをえなくなる。戦力分散を強要できたのだ。

しかし、日本海軍はそれをせずアメリカ艦隊攻撃といった目先の作戦に投入してしまった。

また、整備方針も誤っていた。航空機搭載型や水上高速型といった手間がかかる潜水艦ばかりを作った。しかも、開戦以降だけでも合計15形式も建造する多品種少数生産の非効率であった。

そして、作戦指揮も不適切であった。潜水艦は自由に行動させるのが一番よい。それにもかかわらず、日本海軍はよく命令や指図をしていた。しかも、そのために潜水艦との通信はひんぱんにせざるをえず、よく逆探知で概略位置をあばかれてしまった。

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