BossB:すごいところにいらしたんですね。
窪田:もちろん誰も勉強なんてしません。私がみんなと一緒に楽しめるのは、毎朝3時に起きて一緒に新聞配達のアルバイトをするときだけでした。でもここで過ごしたことで、私は自分自身の変化をおもしろいと感じてもいました。日本という一つの文化圏の「普通」とはまったく違うけれど、彼らといて感じる心地よさもあったんです。自分の視点が変わり、内側から自分が変化したことを実感する貴重な経験でした。子どものときに異なるカルチャーを味わうことは、その後の人生にも大きなインパクトを与えるのでしょう。
「世界って、地球って大きい」
BossB:それまでの環境と違うところに身を置いてみるのは、人間にとって非常にいいことだと思います。私も中学1年生の終わりの春休みに、当時住んでいた市の企画で、アメリカでのホームステイを体験したことがあります。ロサンゼルスやサンフランシスコなど複数の都市を見て、カルチャーショックとまではいかないものの、「世界って、地球って大きいんだな」と感じました。それまでは自分が育った日本、しかも田舎しか知らなかったので、世界はそれだけじゃないんだ! と圧倒されて。絶対海外に出ていこうと決意したのを覚えています。
私も窪田先生も同じような考え方を持っているというのは、こうした子ども時代の経験が、自由な発想を持つための近道になるのかもしれませんね。
窪田:そうですね。それは間違いないと思います。


















