松田さんが掴みかけた「芸能界への切符」は、ある意味、ミスコンに出場する最大のうまみとも言える。そして、2つのミスコンでグランプリを獲った松田さんの切符は、他の人よりも輝いていたはずだ。
しかし、松田さんはあえてその切符を捨てた。
その選択は、見方によっては「ミスコンに出る意味」の大半を自ら捨てたように映るかもしれない。
松田さん自身はそれをどう捉えているのか。
ミスコンでの経験を糧に、営業職で内定を獲得
「私自身は、ミスキャンに出て自分に自信を持てるようになったので、ミスキャンに出て本当によかったと思っています」
前述の通り、ミス立命館では人間力向上レッスンでスピーチの練習を行う。「泣くほど大変」なレッスンではあったが、そのおかげで松田さんは人前でも堂々と話せるようになった。
そして、その成長は3回生で取り組んだ就活で大きく発揮された。
「最終的には、大手の損害保険会社に法人向けの営業職で内定をいただいたんですが、毎日のように人と話したり、プレゼンしたりする職に就くだなんて、ミスキャンに出る前の自分では考えられなかったですね(笑)。まさに人生が変わったなと思います」



















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