自分の意志で「ミスキャン出場」という大きな一歩を踏み出した松田さん。ただ、慣れないSNSの更新やファイナリストとしての活動には、当初はかなり苦労したという。しかし、大きな収穫もあった。
「ミス立命館のコンセプトは、『文化と美』。ミスキャン運営部隊の計らいで、京都の伝統文化を体験したり、スピーチやウォーキングを講師の方から教えていただく『人間力向上レッスン』を受けたりと、貴重な体験をさせていただきました」
『人間力向上レッスン』のスピーチに苦戦し、思わず涙
大学ミスコンは、すべての大学が通り一遍で同じ活動をしているわけではない。各大学ごとに特色があり、ミス立命館では伝統文化体験やレッスンを通じて、外見だけではなく内面の美しさを磨くことに力を入れている。
当初、その活動のなかで松田さんにとって大きな“壁”となったのが、人間力向上レッスンでのスピーチだった。
「レッスンのなかで『7分間で自己紹介してください』という課題があったんですけど、当時の私は人前で7分も自分をアピールしたことなんてなかったので、最初はまったく上手くいかなくて。その場の空気感もすごくピリっとしていたし、自分自身のことすらうまく伝えられないしで、情けないですがレッスン中に毎回泣いてしまうぐらい大変でした……」
聞くだけでも胃がキリキリするような話だが、松田さんは決して折れず、これまで己と深く向き合わずに生きてきたことを自覚し、自分の価値観や内に秘めた思いとじっくり向き合った。そして、それを人にわかってもらえるにはどうまとめたらいいか考え続け、うまく伝わる話し方を習得するのに時間を割いたという。そして、ファイナリストとしてすべての活動をやり切り、最終的には見事、グランプリを獲得した。
その後、その年のミスキャンパスの中から日本一のミスを決める、「ミスオブミス」にも参加。
「ミスオブミスには、どちらかと言えば出たくはなかったんです……(笑)。けれど、これまでのミス立命館の先輩方も出場し、さまざまな賞を獲られていたこともあって、『私がその伝統を途切れさせるわけにはいかないな』と思って出場を決めました」



















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