「幼少期から13年間バレエを習ってきたんですが、通っていたバレエ学園のカリキュラムを大学1回生の夏に卒業しました。なので、学園でのバレエ生活が終わってしまったんです」(松田さん、以下同)
幼少期の10年と成人後の10年では、その密度も価値も比べ物にならない。そんな幼少期の10年を捧げたバレエを失った松田さんの喪失感の大きさは、想像にかたくない。
「ミスキャンに出てみない?」思いがけない誘いに…
もちろん、2回生から新たに大学の部活やサークルに入るという選択肢もある。しかし、既に出来上がっているコミュニティに後から入るには、それなりの勇気とコミュニケーション能力が必要となる。そして残念ながら当時の松田さんには、その2つともが足りていなかった。
まさに「自分を見失い、なんとなく日々を過ごしていた」という松田さん。そんなとき、先輩からのふとした一言が大きな転機となった。
「ミスキャンに出てみない?」
この「ミスキャン」とは「ミスキャンパス立命館」のことだ。「ミスキャンパス同志社」と双璧をなす関西屈指の大学ミスコンであり、他のミスコン同様、数多くのアナウンサーや芸能人を輩出している。
「友達に誘われるまでミスキャンのことはまったく知らなかったんですが、話を聞いているうちに『大学生のうちにしかできないことに挑戦してみたい』と思うようになっていったんです」
悩んだ末、松田さんはミスキャンへの出場を決めた。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら