プロジェクトマネージャー(PM)任命はハズレくじ?"やりたくない"背景と実践すべき3つのこと

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(写真:Fast&Slow / PIXTA)
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プロジェクトマネージャー(PM)が機能しない

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プロジェクトマネージャー(PM)が機能していないという”悲鳴”を頻繁に耳にする。筆者はウズウズカレッジという会社でIT企業のエンジニア採用支援や法人研修支援をしているが、「PMがいないから若手人材を受け入れられない」「PMが機能していないので若手が辞める」という悩みは、多くの企業でなかば常態化している。

2020年に株式会社ネオマーケティングが実施した意識調査によると、自社のPMについて仕事ができない「名ばかりPM」と感じているとの回答が約65%、PMの進行で社内の人間関係が悪くなった経験があるという回答も約56%に上った。

この状況は、コロナ禍を経て職場のオンライン化が進んだ現状を鑑みると、より深刻化していると推察される。現に「PMの機能不全でプロジェクトが遅延して回らない」「PMを担当させた社員が重責で辞めてしまった」という事例は後を絶たない。

アラフォーの筆者より上の世代であれば、「そんなことで辞めるほうが悪い。残った人間をPMに昇格させればいい」と深刻に捉えないかもしれない。ただ、それは「昭和の感覚」であって、現代では時代錯誤の考え方と言えるだろう。

人手が余っていた時代であれば、PMが辞めても次のPM候補がいたが、今は違う。数少ないPM候補を育成し、組織づくりを進めていかないと今の人手不足の状況では会社の存続すら危うくなる。また、PMに昇格した人材は現場でも結果を出していたはずで、その人材がPMとして定着できずに退職してしまうようでは、会社の戦力も純減となる。

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