「いいね!」がつくほど【隠れ疲労】が蓄積する結果に…SNSでの"リア充"アピールが疲れを招く必然

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

これはまさに、達成感が疲労をなかったことにしてしまう「隠れ疲労」の原因に。

充実している自分を演出するために、疲れているにもかかわらず「休んでいるのがもったいない」と、休養がおろそかになっている人もいるのではないでしょうか。

誰もが「インフルエンサー」になる必要はない

LINEでは、相手との関係性に合わせて「適度な距離感」を保つことが鉄則。人疲れしないためにも、近づきすぎたら離れる。近ければ近いほど良好な関係が築けるわけではないことは、常に頭に置いておきましょう。

疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方: 世界一眠らない日本に
『世界一眠らない日本に疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(Gakken)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

また、SNSに疲れたら、迷わず休止すればOK。人はそれぞれのライフステージで、自分に合った人とのつながりが自然と生まれてきます。

親しい友人ならともかく、「広くゆるいつながり」は一生続くわけではありません。SNSをやめてその関係が途切れたとしても、深く悩む必要はないのです。

疲れているのなら、まずは休息をとることが最優先。SNS映えのために出かけるより、自宅で疲れを回復するほうが、よほど人生が豊かになります。

仕事として成立しているインフルエンサーであれば、おしゃれして素敵な写真をとる必要もあるでしょう。しかし、そんな人はごく一部です。

また、寝る前にSNSをチェックして悶々とすることは、睡眠の質を低下させるだけ。

最近は、「デジタルデトックス」という言葉も聞かれるようにはなりましたが、依然としてSNS疲れを起こしている人は後を絶ちません。スマホとのつきあい方を見直すことも大切です。

梶本 修身 東京疲労・睡眠クリニック 院長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

かじもと おさみ / Osami Kajimoto

医師・医学博士。大阪大学大学院医学研究科博士課程修了。2003年より産学官連携「疲労定量化および抗疲労食薬開発プロジェクト」統括責任者。大阪市立大学大学院医学研究科生体情報解析学講座教授、大阪市立大学大学院医学研究科疲労医学講座特任教授などを歴任。ニンテンドーDS『アタマスキャン』を開発し、「脳年齢」ブームを起こす。『ホンマでっか⁉TV』『めざましテレビ』『羽鳥慎一モーニングショー』『ひるおび』『news zero』『あさイチ』『ニュースウオッチ9』など、テレビやラジオにも数多く出演。著書に『すべての疲労は脳が原因』シリーズ(集英社新書)、『疲労回復の名医が教える 誰でも簡単に疲れをスッキリとる方法』(アスコム)、『疲労回復の専門医が選ぶ健康本ベストセラー100冊「 すごい回復」を1冊にまとめた本』(ワニブックス)、『眠れなくなるほど面白い 図解 疲労回復の話』(日本文芸社)ほか多数。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事