「いいね!」がつくほど【隠れ疲労】が蓄積する結果に…SNSでの"リア充"アピールが疲れを招く必然

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さらなるステップは「弱みを見せる」こと。なにも、自分のダメなところを、包み隠さず人に話せという意味ではありません。

勇気をもって、普通なら話さないことまで話してくれると、相手は「自分のことを信用してくれている」と感じるようになります。すると、相手もさらに自分をさらけ出してくれるようになり、「信頼の好循環」に。

自分のガードを下げれば、おのずと相手のガードも下がるのです。お互いの弱いところや人間味あふれる一面を共有できると、信頼の好循環につながり、やがて愛着も生まれてきます。

「愛情」は数年で冷めますが、「愛着」は非常に深い絆を生みます。

愛着を共有できると、一緒にいて気を遣ったり緊張したりすることがなくなり、つきあっていても無駄なストレスを抱えることがなくなって「人間関係による疲労」は軽くなるというわけです。

また、コミュニケーションには、言語以外にも表情やしぐさ、振る舞いなども重要です。

とくに、良好なコミュニケーションを築いていく中で、大きな役割を果たしてくれるのが「笑顔」。普通の状況であれば、笑顔で接してくれる人に対してイラッとする人はあまりいないでしょう。

人間は、相手の表情を見て、自分の表情に取り入れる「ミラーの原則」が働きます。自分が笑顔で接し続けていると、相手も自然と笑って返してくれるようになるため、うまく使わない手はありません。

"隠れ疲労"の原因になるSNSの「いいね!」

日本人はとくに孤立を嫌い、誰かとつながることで安心する傾向があります。しかし、人間の脳の仕組みは、文明化する前からそれほど進化していません。

スマホを介した膨大なつながりは脳のキャパシティを大きく超え、緊張による脳疲労を高めていくだけ……というのが私の考え方です。

コミュニケーションツールとして常識になったLINEですが、相手の反応が気になったり、返事が返ってこなかったりして、モヤモヤすることもあるでしょう。

インスタグラムなどSNSを見ていても、他人をうらやましく感じたり、何をしているのか気になったりと、振り回されている人が多い印象です。また、SNSに「いいね!」がたくさんつくと気分が高まり、投稿への労力がエスカレートします。

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