「100人を3人でお世話」「28日間休みなし」非正規労働者の女性(44)が明かす"業務委託"の実態…「偽装フリーランス」との専門家の指摘も

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「業務委託契約にすることで、働かせ放題がまかり通るのはおかしい」と訴えるアヤさん(写真:編集部撮影)
就職氷河期時代をしぶとく生きてきた世代も、いつしか中高年と呼ばれる年齢になった。世代間の格差は広がり、貧困や生きづらさを抱えた彼らは、これからの人生をどう考え、生きようとしているのか。
労働、福祉問題を中心に取材活動を行う藤田和恵さんの連載。非正規雇用や貧困などを切り口に、今を懸命に生きる中高年の姿をリポートする。

イベントスタッフの1日は長い。

アヤさん(仮名、44)は今夏、ある地方都市で毎年開かれている国際クラシック音楽祭のスタッフとして働いた。

【写真を見る】アヤさんも指摘する「おかしい」求人募集や契約書

仕事は約100人のサポート業務

音楽祭の主な目的は、世界各国から選抜された若手演奏家の育成。“音楽家の卵”たちは、著名な教授陣の指導を受けながら、その成果を演奏会で披露する。

アヤさんは2人の同僚とともに約1カ月にわたり100人近い参加者と同じホテルに寝泊まりし、通訳や生活面のサポート業務などを担った。

次ページ具体的なアヤさんの業務内容は…
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