
「メタ認知」の力が弱い人は、ハラスメント行為を繰り返す傾向が…(写真:kouta/PIXTA)
「ハラスメント」に対する認知が広がったことで、職場でのハラスメントは、いまや「誰にでも起こりうる問題」として社会的注目を集めています。しかし、上司の叱責や同僚からの言葉が「指導」なのか「ハラスメント」なのか――。その線引きは簡単ではありません。
加害者にも被害者にもならないために、ハラスメントの「線引き」と「対応」を学び、職場でのトラブルを未然に防ぐ実践的ガイドブックとして、労務相談を数多く受ける社会保険労務士の村井真子氏が書いた『職場問題ハラスメントのトリセツ』より、一部抜粋・編集してご紹介します。
自分を客観視する力が弱い人
自分を客観視する力、いわゆる「メタ認知」の力が弱い人は、職場での自分の言動が適切であるかを検証する力が不足しています。
周囲の自分に対する評価も感じにくいため、状況を考えずに、良かれと思って自分の成功体験を他者に押し付けたりします。相手が明らかに嫌がっているのに、それがわからないで繰り返すなどの行為に及びがちです。
また、周囲から明確な評価を与えられ、それが自分の認識とかけ離れていると受け入れられません。評価者を攻撃したり、過剰に重く受け止めて傷つくということもあります。
典型的な行動例
▶自分の言動が正しいと思っていて、他者から誤りを指摘されると激怒する
▶自分の定めたルールや基準を他人に押し付けがちである
▶自己反省が不得意なので、同じパターンでのハラスメントを繰り返す
▶自分の言動が正しいと思っていて、他者から誤りを指摘されると激怒する
▶自分の定めたルールや基準を他人に押し付けがちである
▶自己反省が不得意なので、同じパターンでのハラスメントを繰り返す
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