「世帯年収1000万円超」「100㎡超のタワマン住まい」地方都市在住の"パワーカップル"に聞いた"家計分担"事情とは?

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とはいえ、現状、順調に資産形成も進んでおり、家計の見直しを急ぐ必要はないとゆったり構えているようだ。

今後は子育てをしながら、会社でのキャリアアップも目指していきたいと話すpepeさん。現状1200万円の個人資産(預貯金200万円+証券1000万円)を定年時には1億~1億5000万円くらいに増やし、老後のゆとり資金に充てたいという。

「ちょうど父がリタイアしたばかりで、両親は夫婦で地中海豪華客船旅行に出かけたりしています。父は現役時代、年収2000万円をキープしていたのに出航地までの飛行機はエコノミークラス。プライベートな旅行にビジネスクラスを使うのは抵抗があるのかもしれません。私もリタイアしたら両親のように行きたい時に行きたい所に行ける経済的な余裕は持っておきたいし、どうせならビジネスクラスで行きたいですね(笑)」

メリハリの利いたお金の使い方が「pepeさん夫妻流」

最後に、“支払い分担制”についてpepeさんに「ご主人に負担が偏っていませんか?」と尋ねると、「そうですか?」と意外な顔をされた。pepeさんの周囲の共働きカップルでは夫が生活費を100%負担するのが一般的で、「むしろ自分は多めに払っている方だと思っていた」という。

年代や地域、収入、夫婦のお金に対する価値観などにより、家計分担の在り方はさまざま。大切なのは当の2人がいかに納得感を持って取り組んでいるかだ。

その意味で、pepeさん夫妻の家計管理への姿勢は一致していると感じた。「家計管理に関して細かい取り決めはないけれど、普段の食事は極力質素に、旅行や特別な食事会に出かけた時は惜しみなく使おうという話は旦那とよくします」とpepeさん。

直近で大枚を叩いた経験を尋ねたら、タワマンに入居する際の内装工事のエピソードを教えてくれた。pepeさんにはキッチンの天板にどうしても使いたい石の素材があり、そのためには配線工事を含め約200万円の工事費が必要だと言われた。結果的にpepeさんはその分を自分の預金から一括で支払ったという。

「カフェでくつろぐ時間が大事な息抜きになっているので、ブログで貯めたポイントでカフェ代を捻出したりしています」というpepeさん。こうしたメリハリの利いたお金の使い方がpepeさん夫妻流であり、自然体の家計管理と蓄財につながっているのだろう。

森田 聡子 フリーライター・編集者

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もりた としこ / Toshiko Morita

地方新聞で記者として勤務した後、日経ホーム出版社、日経BPにて「日経おとなのOFF」編集長、「日経マネー」副編集長、「日経ビジネス」副編集長などを歴任。2019年に独立後は雑誌やウェブサイトなどで、アート関連やインタビュー、幅広い年代層のマネー初心者向けの記事を執筆。やさしく、分かりやすく伝えることをモットーに活動している。

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