「世帯年収1000万円超」「100㎡超のタワマン住まい」地方都市在住の"パワーカップル"に聞いた"家計分担"事情とは?

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今の“支払い分担制”が長く続いている背景には、お互いの支出の自由裁量分が大きいことがありそうだ。ご夫婦ともに月のお小遣いはいくらまでと決めておらず、自分の担当分を支払っていれば、残りのお金は各自が自由に使える。

だからといって、好き勝手に消費しているわけではない。pepeさんによれば、夫は「ミニマリストで余分なモノを買い込むのが嫌いな人。お金を使うとしても、せいぜいジム代や飲み代程度です」。pepeさん自身も「以前は“散財OL”であまり考えずにいろいろなモノを買っていましたが、旦那の影響でよく吟味するようになりました。最近は洋服も滅多に買いませんし、かなりミニマリストに寄ってきたように思います」と話す。

長女を出産する前は、育児グッズの費用がかさむのではないかと懸念していたが、幸い、孫の誕生を喜んだ実家や義実家からベビー服やベビー用品などが次々と届き、自分たちではほとんど買わずに済んでいる。

ポイ活やまとめ買いで節約、夫は投資で資産運用

pepeさん自身も支払いはクレジットカードに集中させ、よく買い物をする楽天市場ではスーパーセールやお買い物マラソンのタイミングで購入するようにして“ポイ活”に励み、長女のオムツやキッチンペーパーなどの必需品はコストコでまとめ買いをするといった節約も心掛けている。また、夫婦それぞれが毎年住宅ローン控除を受け、ふるさと納税も活用しているという。

そうしてpepeさんの預金口座の残高が200万円を超えると、夫が超えた分を証券口座に移して運用する仕組みになっている。

「旦那は高配当株投資家で、在宅中もしょっちゅう『会社四季報』やチャートを見ています(笑)。私は投資に詳しくないので、銘柄の選択は旦那に一任状態。とはいえ、どんな株を買ったかは丁寧に説明してくれます。半期ごとに数万円ずつ“不労所得”の配当が入るので助かっていますね」

近年の株高もあって、pepeさん名義の投資資産は1000万円を超えた。このうち一部は売却益や配当に税金がかからないNISA(少額投資非課税制度)の口座を使っている。同様に、長女への祝い金や児童手当も夫が証券口座で運用しているという。

「投資もそうですが、旦那は情報網が広く、いろいろリサーチするのが得意。ですから、大きな出費をする際は旦那が決断を主導することが多いですね。

私は効率的な家計管理ができたらと思い、今年から食費の分だけ家計簿をつけ始めたのですが、1~2カ月で頓挫しました。今の“支払い分担制”だと旦那の支払い分がよく分からず、支出の全体像が掴みづらいのが課題です」

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