
自遊空間は全国47都道府県の内、26府県で店舗数ゼロ。私の住む兵庫県には1店しか存在しない(西の台所である大阪ですらゼロ店)。全店舗の約50%が東京・神奈川・埼玉に集中しており、残りの約20%が九州。約30%が全国に散らばっている。
自遊空間は1998年、埼玉県の春日部に直営店第1号店をオープン。2003年には全国100店舗を達成。2003年に快活CLUBが千葉で1号店をオープンした後も、「ネットカフェ戦国時代」で存在感を放ってきたが……。2008年のiPhone上陸、2020年のコロナによる外出自粛など、紆余曲折を経て、2022年よりAOKIの子会社となった。
酸いも甘いも経験しながら、市場で30年近くも生き残ってきた自遊空間。いったいどのようなサービスを提供しているのか……。肉体派ライターとして、これはもう行ってみるしかない!
ハイテク感のある受付。しかし店内は「平成」のまま?
兵庫県に1店舗だけ存在する自遊空間は、日本で一番子育て支援に手厚いと噂される「明石市」にある。つい先日「ミシュランを5年連続受賞した明石焼」を取材した私は、お腹を鳴らしながら明石駅に到着。駅前のビルの5階に、お目当てのマンガ喫茶はあった。
エレベータを降りると、「自遊空間へようこそ」と表示された、受付用の電子機器が3台ほど設置されていた。店員さんの姿は見当たらない。どうやらセルフチェックイン「のみ」で入店する店舗のようだ。受付機器のすぐ隣には「24時間遠隔スタッフ待機中」と書かれた液晶パネルが設置されており、何かあった際はリモートで対応する仕組みらしい。
「人手不足の問題を解決するため、今後こういったサービスの形は増えるだろうな」と思いながら、私は液晶画面の案内に従い、新規会員登録のため個人情報を入力 → 本人確認書類(運転免許証)の読み取り → 発行された会員カードをスキャンして座席選択 → 発行されたQRコード付きの用紙を自動扉の前で読み取り、入店。

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