「トラブルで全力ダッシュ&謝罪したことも…」ミシュラン5年連続受賞《明石焼の名店》が始めた自販機販売、設置費用200万円でも“お得”なワケ
✎ 1
✎ 2

ミシュランガイドに載った明石焼の名店「たこつぼ」。本店3代目店主・大鳥真寛さんに自販機の設置について話を伺いました(著者撮影)
日本は国土や人口に対する自販機の設置割合が高く、実は「世界一の自販機大国」。最近では飲料に限らず、刺身からお弁当、総菜、ケーキまで、ありとあらゆるものを自販機で買えるようになっている。
本連載では全国各地にあるさまざまな自販機とその商品を紹介。人気の取扱商品やビジネスの工夫(立地選びや導線設計、商品展開)を取材して、これからの自販機の可能性を探る。
連載第2回は、大阪・阿倍野にある「明石焼(あかしやき)」自販機を紹介する。
世界が認めた「明石焼」が大阪に自販機で出現!?
「ミシュラン5年連続受賞」
「創業60年・明石焼の名店」
「あべのハルカスから徒歩5分圏内の好立地」
「価格帯は1000円前後とリーズナブル」
日本一の明石焼、いや、世界一の明石焼と表現してもいいだろう。大阪梅田から電車で約20分。大阪メトロ谷町線・阿倍野駅から徒歩2分(JR天王寺駅からは徒歩10分)の位置に、明石焼の名店「たこつぼ本店」は店を構えている。
ちなみに、明石焼とは兵庫県明石市のご当地グルメで、卵、じん粉を多く使った粉もん。たこ焼きに比べてフワフワした食感で、出汁につけて食べるのが特徴だ。
このたび、こちらの店舗前に「24時間販売の冷食自販機が置かれている」という情報が寄せられた。たこやきの冷食なら地元スーパーにいくらでもあるが、ミシュランガイドに載った明石焼の冷食など聞いたことがない(ぜひとも一度食べてみたい!)。
鼻息荒く、私は現場に向かった。駅の改札を出て、あべのハルカスの見える大通りを進んだ後、通りを一本曲がった細い路地に、たこつぼ本店はある。

たこつぼ本店に向かう途中、あべのハルカスが見えた(著者撮影)
トピックボードAD
有料会員限定記事
ビジネスの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら