Sさん(男性)は、60歳で仕事をリタイア。「もう働くのは嫌だ」と、リタイア後は働かずに生きていくことにしたそうです。
しかし退職金や貯蓄が少なく、年金受給開始の65歳までの5年間、お金がもちそうにありません。
そこでSさんは、年金の繰り上げ受給をすることにしたのです。
繰り上げをすれば早くもらえるが、受給額は減る
年金の受給開始年齢は65歳ですが、申請すれば受給開始年齢を60~75歳の間で選ぶことができます。
・65歳よりも早くもらうなら「繰り上げ」となり、年金受給額が減る
(1月ごとに0.4%減額[1962年4月1日以前生まれは0.5%減額])
・65歳よりも遅くもらうなら「繰り下げ」となり、年金受給額が増える
(1月ごとに0.7%増額)
(1月ごとに0.4%減額[1962年4月1日以前生まれは0.5%減額])
・65歳よりも遅くもらうなら「繰り下げ」となり、年金受給額が増える
(1月ごとに0.7%増額)
このように、繰り上げ・繰り下げすることで受給額の設定が変わり、それが一生涯続くわけです。
Sさんの場合、背に腹はかえられず、61歳から受給を開始しました。
当面の生活費が確保できたのはいいのですが、その結果、もらえる年金は約15万円から約12万円に減額となりました。
そして、この減額された年金額は、一生続くことになります。
トピックボードAD
有料会員限定記事
キャリア・教育の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら