私大入学者の6割が利用!「年内入試」って一体なに? 河合塾のベテラン講師が、概要と対策を徹底解説
――そういった学校ごとの条件は、どこで調べられますか。
基本的には大学のホームページに入試要項が出ています。また、わからないことがあれば、大学の入試担当部門であるアドミッションオフィスなどに電話で聞いてもいいと思います。迷惑がることなく喜んで教えてくれるはずですよ。
「年内入試」は情報戦
――まずは情報を集めるところからスタートですね。
「年内入試」は情報戦と言っても過言ではありません。一般入試は基本的に勉強を頑張ればいいのでシンプルなのですが、年内入試は情報がなければ負けてしまう。
お子さん自身が調べることが理想ですが、実際にはやはり、中学受験と同じく保護者の力が重要になってくるでしょう。
保護者がやるべきことは、こういった情報収集に加えてスケジュール管理ですね。
年内入試は「合格したら必ず入学する」ことを前提とした「専願」が基本ですが、なかには総合型では他の大学と「併願」できる場合もありますので、専願タイプと併願可能タイプを組み合わせていくつかの推薦を受けることも可能です。
そういった入試日程や入試までにやるべきこと、入学金の振り込み日程などの現実的なスケジューリングは、子どもより社会人のほうが得意ではないでしょうか。
――年内入試に向いているのは、どのような学生でしょうか。
お話ししてきたように、大学・学部によってかなり選考基準が異なりますので一概には言えません。ですが、文科省が打ち出している主体性・多様性・協働性に則った人間性が求められるということになるでしょう。
具体的には、明るくて、コミュニケーション能力が高く、自ら積極的に物事にコミットしていくようなタイプ。もしくは、自分が好きなものにこだわり、ひとつのことについて深く追求していくタイプ。
たくさんの年内入試の学生をサポートしてきた経験から、大きく上の2つのタイプに分かれるのではないかなと感じます。
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