私大入学者の6割が利用!「年内入試」って一体なに? 河合塾のベテラン講師が、概要と対策を徹底解説

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ペーパー試験の勉強をするのが得意な人と、社会活動や探究活動が得意な人ってまったく違いますよね。どちらかといえば後者が「年内入試」に向いていると言えるのではないでしょうか。

高3の今からでも「年内入試」の対策は間に合うか

――そういった自分の経験を、志望理由書や面接で上手にアピールするために意識すべきところはありますか。

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そうですね。私はよく志望理由書を「ラブレター」に例えています。私は貴学のこんなところが好きで、入学した暁にはこのようなことを学びたいと思っています。私はこういった活動をし、このような探究をしてきた実績があり、貴学にふさわしい人間ですので、ぜひ選んでください。というようにアピールするわけです。

面接では基本的にこの志望理由書に沿って質問されますので、ここで上手に自己PRができれば合格する可能性は高まると思います。この一連の流れは、就職活動とまったく同じですね。

――就活の練習にもなりますね。

はい。多くの人は、一般入試と並行して年内入試の対策をすることになり、大変かと思いますが、そういった意味で得るものは大きいと思います。

また、純粋に受験のチャンスが2倍以上に増えるわけですから、チャレンジして損はないのではないでしょうか。

――高校3年生の夏からでも「年内入試」の対策は間に合いますか。

評定平均や活動実績などのことも考えると、高1からコツコツと準備をしていた学生に勝てるかといったら難しいかもしれません。ですが、実際にはギリギリの「駆け込み」で年内入試に挑む学生も少なくないため、そこでの戦いになってくると思います。今からしっかりと情報収集と対策をして、ぜひ合格をつかみとってください。

※後編では、年内入試の狙い目の学校・学部や、具体的な小論文・志望理由書の書き方などについて解説してもらいます。

中塚 光之介 河合塾講師、大正大学専任講師

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なかつか こうのすけ / Konosuke Nakatsuka

大阪府出身。早稲田大学卒業後の1993年から河合塾にて添削指導を行う(人文教育系、社会科学系、医系など)。2000年からは、すいどーばた美術学院で芸術系小論文、2001年からは、新宿セミナー(現・ena看護)で看護系小論文の指導を行う。2003年から河合塾小論文科講師となり、医系小論文、文系小論文、帰国生入試小論文を担当する。医系テキスト、全系統テキスト、全統論文模試、全統医進模試プロジェクトチームにも参加。また、総合型選抜・学校推薦型選抜対策全般(提出書類、面接など)の指導も行う。担当する小論文対策講座はいつも満席状態。夏期、冬期講習は申込み開始後、即締切となるほどの圧倒的な人気を誇る。著書に『採点者の心をつかむ 合格する看護・医療系の小論文』『採点者の心をつかむ 合格する志望理由書』『採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[医歯薬/看護・医療編]』『 採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[社会科学編]』『採点者の心をつかむ 合格する小論文のネタ[人文・教育編]』『採点者の心をつかむ 合格する小論文の書き方』『採点者の心をつかむ 合格する看護・医療系の志望理由書・面接』(いずれも、かんき出版)がある。

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